2021.11.19AKKOのおすすめ

神さまが届けてくれた新米

今日は満月。ほぼ皆既に近い月蝕がみられるとか。

朝から、出かける予定もないからと、寝巻きのままスマホでオンラインショップの管理をしていた。

ちなみに私の寝巻きは、無印の《クルタ》という襟のないロングのシャツワンピース。
麻・ガーゼ・フランネルと、四季を通じて何枚も持っている。
ロングカーディガンを羽織って、レギンスやくしゅくしゅソックスを履けば、部屋着に見える。
ネットでは、『このままオンライン会議に出たり、近所に買い物にも行ける!』と重宝がられている。さすがにそれはしたことがない。ゴミ捨てはしたことあるけれど…

 

話が逸れてしまったけれど、のんびりしていたら、携帯が鳴った。
「今、近くに来ているんですけど、ちょっと寄っていいですか?
 精米したてのお米をお渡ししたくて」
と、なんだか朝から嬉しいできごと。(๑˃̵ᴗ˂̵)

田んぼの作業を手伝ってくれた施設に新米を届けに来たところ、
我が家が近くだったので、お裾分けに寄ってくれたのだ。
なんてありがたい。

 

彼女とは何年前だっただろうか。
友人の仲の良い後輩ということでお会いした。

第一印象は、《動く仏像》《明るい菩薩様》
「この人は、良寛さんのように、お寺のような所で
子供や世間の中で弱い人達を集めてどうにかしてあげるんだろうな。」と感じた。

その時も今でも、歯医者さんなのだけれど、
その後、彼女は自宅を開放して《子ども&大人食堂》を始めた。
もともとお料理上手だったとはいえ、何十食のご飯を、おそらくは採算度外視で、働きながらおやすみの日にやるなんて凄いなあと思った。
日頃疲れているお母さんや、一人暮らしのお年寄りなどが、集まって美味しいご飯を楽しんでいた。

 

そしてコロナ。
すると彼女は、自宅のそばの田んぼでお米づくりを始めた。(そこまでのストーリーは端折る。)
もちろん一人ではなく、素敵な仲間達と、誰でも参加できるようにゆるりと、
でもしっかりと無農薬、無肥料の自然栽培で、はざ掛け天日干し!

地域の方々が、田んぼのそばを通りっかかって、草むしりや田植えを手伝っていくという。
いい感じのゆったりした《参加型米作り》は、映画『美しき緑の星』を思い出させる。

 

 

そんな貴重なお米を、草一本も抜いていない私にお裾分けいただいた。
一粒一粒に神様が宿っているお米。ありがとうございました。
冷やご飯にすると美味しい《栄光》という、今では作っている農家さんがほとんどいない品種だそうです。
楽しみにいただきます。

 

お米作りからご縁が始まる、人とにつながり、地域づくり、食づくり
そして、その田んぼのある地名が《寺屋》!
やっぱり、出会ったときに感じたイメージは当たっていたわ。

一緒にいただいた、『寺屋田んぼ ◯むすび』の文章がホンワカしたので貼っておきます。

 


           <結び>

お米には、八十八の「顔」がある。

鍬をふるい冬の田んぼで土を起こし汗にまみれた「顔」

苗代で春の薫りに鼻をくすぐられ作業の手を止めて思わず微笑む「顔」

夏の陽の下で新たな稲が育ちゆく水と泥をじっと見守る「顔」

秋の実りを分かち合い歓喜に満ち溢れる晴れやかな「顔」

泣いた「顔」もいたっけな。怒った「顔」もいたっけな。

疲れた「顔」もいたっけな。困った「顔」もいたっけな。

誰にも気づかれないままの「顔」が、まだまだある。

これから色んな「顔」と出逢ってゆくのだろう。

私たちが産んだ、このお米が「あなた」の口いっぱいの幸福になって素敵な「笑顔」となりますように。

たくさんの人と人を『むすび』繋いでくれることを夢見て。

このお米、私たちが初めて、青葉区寺家町の谷戸田で育てたお米です。

手植え、手刈り。

農薬、肥料を使わず、 自然の太陽と土と水で育てました。

「栄光」という品種の昔の日本のお米です。

腹持ちが良く、しっかりとした粒で噛み応えがあり、噛むほどに甘味が出てきます。

冷めても美味しく召し上がれます。

寺家田んぼ “◯むすび”

 
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