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2021.10.04AKKOの遠足
三渓園の『夏の古建築×タゴールと夏の迷い鳥たち Stay Birds Japan 2nd Exhibition&Concert』に行ってきた。三渓園は、横浜の本牧にある。夏の早朝観蓮会、秋の夜の観月会に、広大な敷地の中で風情を楽しむために、家族でもよく行った。
最寄駅はJ R根岸駅。そこからはちょっと歩くのは大変だからバスになる。横浜駅や桜木町からもバスが出ている。数年前は、早朝の蓮を見にクロスバイクで行ったものだけど、最近は、もっぱら車。
今回公開される『鶴翔閣(かくしょうかく)』は、原三渓の住まいだった建物だ。
普段は、結婚式にでもお呼ばれしない限り、中には入れない。
そこで開かれるハープとコントラバスと声楽のコンサート。
緑の美しい季節、蝉の声も一緒になって、静かで清らかな時間を楽しめた。
インドの詩人タゴールは、大正5年に三渓園に2ヶ月滞在し、詩「さまよえる鳥」を作ったというご縁があり、素敵な古書が展示されていた。
『鶴翔閣』、建物を見るだけでも素敵です。広さ950m2!
コンサートのあった楽室棟・茶の間棟・客間棟・離れとあって、廊下から続く大きな蔵もあった。蔵の中には、収集した美術品がしまってあったんだろうなぁ。
畳が20枚ほど並ぶ廊下。ということは、端から端まで36m!?
こんな広いお屋敷で育ったら、のびのびと育ちそうだなぁ。
それとも、「これ、走っちゃいけません」と怒られたのだろうか。
古いガラスの歪みが、景色を美しく見せてくれた。
ボーッと立ったまま、頭を動かして窓から外の緑を見ている私を、
一体何が見えるのだろうかと怪訝そうに見ているお爺ちゃんがいた。
それにしても、敷地の中をこんなに歩いたのは初めてのこと。
この広い敷地(敷地面積175,000m2/53,000坪)に、いったいいくつの建物があるのか。(後で調べたら17棟)原三渓、凄いおじさまだなぁ。
ただ、水遊びするため、秋を楽しむため…と、京都や鎌倉から建物を移築したり、
自身の設計で建てさせた建物で四季の移ろいを楽しむなんて、なんて贅沢。三重塔やお寺の本堂まであるのだから。
今はこんな凄い人はもういないかもしれない。
原三渓が生きていた頃は、芸術家や粋人が出入りして、風流なお茶会が開かれたり
もっと活気があって素敵な場だったのでしょう。
今はこうして、観光客が見物するだけで、家には誰も住まう人がいない。
もし、点在する庵に、茶人や書家、雅楽家が住んで、いろんな活動をしたら
楽しいだろうなぁ。
そんなことを考えながら、園内を隈なく歩いて、三重塔の先の展望台まで行ったら
駐車場に戻ったのは来園から3時間半後。ここに住んだら運動不足にはならないわ。
展望台から見えた景色は、高速道路とコンビナートでシュールだった。
あそこまでは行かなくていいかも。
季節によって、普段は閉ざされている遊歩道が公開されるのでチェックしておかないと。
後から調べたら面白い資料を見つけ、合掌造りボランティアや庭園ボランティアというのがあることを知った。多園内で見かける多くの人たちはボランティアだったんだ。
(https://www.sankeien.or.jp/pdf/houkoku29.pdf)
★三渓園
休園日:12月29日、30日、31日
https://www.sankeien.or.jp/history/
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