畑に沢山生えているスギナを摘んできた

ツクシはポピュラーだけど、茎のほうはそれほどでもない《スギナ》
春から夏にかけて、わっさわっさと畑に生えてくる。
地下茎を伸ばして広がると駆除するのが難しいので、農家さんの嫌われもの。
《地獄草》なんていう別名もあるほど。
　

　
しかしスギナは、他の植物が到達できない土地深くにある養分を吸い上げ
地表にあげてくれている。そして、地下茎も葉も強アルカリ性で、
枯れたあとは土に還り、酸性化した土壌を中和してくれるのだとか。
あんまり邪険にしては可哀想な植物だ。
　
ケイ素も豊富なので、野菜の苗を邪魔するところは根を残して刈り取り
草マルチにする。ケイ素が肥料になり、土壌をアルカリで中和してくれる。
　
　

嫌われものの汚名を挽回するスギナの効用について調べてみた

スギナに含まれるのはケイ素ばかりではない。
カルシウムは牛乳の8倍以上！
サポ ニン、葉緑素のほかに、
《ミネラルの宝庫》といわれ、
ケイ素、カルシウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、鉄、リン、亜鉛、
さらにはオメガ-3脂肪酸も豊富。
　
その効能はというと。
血液浄化、利尿・解毒・抗酸化作用、抗炎症作用、美白、髪の艶、
抜け毛予防、白髪予防、腸内環境、便秘解消、視力回復、骨密度UP…などなど
さまざまな効用がある。

　
特にケイ素は人間の身体を作る構成要素なので、
肌・髪・骨・爪・目…などに良いのは当たり前。
ケイ素は地殻中で酸素（47%）に次いで存在量が多い（29％）元素で、
岩石、土壌、水道水のほか、さまざまな食品にも含まれている。
シリコンという通り、半導体の主材料でもある。
ほかにも、ガラス、セメント、調理器具などに使われているシリコーン樹脂、
壁材などに使われる珪藻土もそう。
　
珪藻土の原料である珪藻類を調べていたら
顕微鏡で見た珪藻類の殻の写真があんまり綺麗だったので載せちゃう。
（by 水産学博士　南雲保博氏）
　

　
　
ここで、よく聞く《シリカとケイ素の違い》をはっきりしておこう。

シリカとは、ケイ素と酸素が合体した化合物

結晶化したのが水晶や石英だ。
身近なところでは、乾燥剤の《シリカゲル》も結晶化したシリカ（二酸化ケイ素）だ。
肥料にも使われている。
　
乾燥剤といえば、粉状の《生石灰》もある。海苔とかに入っているやつ。
きっとあなたの家にもあると思う。
これも畑の土壌改良剤になる。
乾燥剤って、ゴミにするより庭やプランターに撒けばいいんじゃない？
　
シリカという物質は、そのままでは身体には吸収されない。
（よくあるシリカ水ってどういうこと？）
《結晶化しない水溶性》のケイ素となって、初めて身体に吸収されるようになる。
水溶化されたケイ素は、化粧品などにもよく使われる。
　

ただアルカロイドが含まれているので、取り過ぎは注意⚠️
でもアルカロイドは、たらの芽、ふきのとう、ウド、明日葉、モロヘイヤ、ゴボウなどにも
含まれている植物特有の毒。食べ過ぎなければ恐れることはない。
　
　

実際にスギナを生活に取り入れてみましたよ

お茶にして飲めば、利尿・むくみによし。
食べてよし。
お風呂に入れたスギナ風呂は、
にきび・あせも・湿疹、かぶれ・血行促進・新陳代謝によし。
　
濃いめに煮だしたり、水に入れて3週間発酵させすと液肥になって、
虫除け・うどん粉病によし。
ただ、発酵液は犬の糞を踏んだかも！！という臭さだそうで、私は煮出す方にしました。
　

　
買ってあったスギナ茶は、どうも味が好みでないので、
ブレンダーで細かくして、鰹節・昆布・干しエビ・お好み焼きに使った乾燥イカ・コロナ禍で買ったけど使わなかった乾燥シジミなどと合わせて粉状にして、
《オリジナル出汁の素》を作り、茶葉ごと食べる作戦です。
お味噌汁を作るときに利用してます。
　

　
スギナやスギナ茶を濃いめに煮出した《スギナエキス》はいろいろ使えそう。
某化粧品メーカー系サイトにも肌のエイジングケア作用について書かれていたし。
歯周病予防としてもよし。
治りにくい傷に湿布したり、娘は蕁麻疹のときに使ってた。
昔から漆かぶれには、スギナ煮出し液を塗ったりスギナ風呂に入ったそうだ。

　


こんな風に、スギナはあれこれ役立つので®️