2023.04.08AKKOのおすすめ

金沢 AKKOの気ままな旅

初めての金沢

もう10年来、発達障害の研究のIT関連の仕事をさせていていただいている
金沢大学の先生に、台湾からも先生がいらっしゃるということで
会議に呼んでいただいた。


なんとなく特別で敷居を跨げなかった初めての金沢。
出張を兼ねて、3日間堪能してきた。

でも、なんとなく行き先は決めずに、お天気と気分任せ。
宿だけを予約した。
 
 

まずは忍者寺こと妙立寺

「金沢に来て、一番最初に忍者寺ですか!?」
見学前の待ち時間におしゃべりしたParisから来ていた方に
まずは驚かれた。
いや、そんなに行く気満々というわけではなかったのだけれど、
出発の日に電話したら予約できると言われたので、たまたま。

 
でも、予想以上に面白かった。
当時は3階建以上はお城以外禁止だったので、外から見ると2階建てのお寺。
でも中は4階建の7層構造。
襖の左を開けると外に、右は階段に続くとか。床板を外すと落とし穴に早変わりとか。
階段の蹴込みが障子貼りになっていて、敵の様子を見ながら攻撃できるとか。
隠し階段、隠し扉、床下の外階段の外からは開かない仕組みの羽目板、
刀や槍が使えないように天井が低い部屋、切腹の間。。。など
敵が攻めてきたときの出城としての役割を備えた様々な仕掛けが面白かった。
この複雑なカラクリは、予め設計して建てたのか、建てながら考えて行ったのか。
誰に聞いてもわからなかったけれど、予め大凡の設計はして、細部は考えながらかも。
 
でも、「こちらは見るだけで入らないでくださいね。」と言われたら
入りたくなる。隠し階段も降りてみたくなる。
《夜の貸切ツアー》とかあったらいいのにと思った。
ガイドツーはきっかり40分。予約はして行った方が無難。
 

この『妙立寺』には、《浄行菩薩像》があり、悪いところを束子で擦るとよくなると書いてあった。みんなが擦ったためか、擦り減って顔がなくなっていた。
こんなになるまで… ありがたいことです。

 
 

金沢三茶屋街

ここまで書いて、はっと思い出した。
一番最初に行ったのは、妙立寺の近くにある《にし茶屋街》だった。
春休みで混んでいる昼間の《東茶屋街》を避けて、ゆっくり歩いてみたかったから。

できれば、『華の宿』さんで《群青壁》を見せていただきたかったけれど
お休みだった。
 
にし茶屋街は、『かわむら』さんという甘納豆屋さんがあるくらいで、
人も少なく、茶屋街の風情を楽しめた。
 
 

《主計町茶屋街》は、もっと小さくて地味な茶屋街で、
路地を進むと二つの坂《あかり坂》と《暗がり坂》がある。
どちらも夜は暗いし、なんとなく怖い気がしたので、
昼間に出直した。名前の由来など気になる方は、
こちら のコラムをどうぞ。

もう一つ《爪先上がりの小路》という坂があり、《金沢おでん》が食べたい!と
Googleで探したおでん屋さんに向かう時に通った。
 
 
《重要伝統的建造物保存地区》に指定されている《東茶屋街》は、
3つの茶屋街の中で一番大きい。
昼間は観光客相手のカフェやお土産屋さんがあちこちにあり、
春休みだからか、若者たちが沢山歩いていた。
レンタル着物を着た女の子グループやカップルもいた。
おおお!と見惚れるような和服美人にはお目にかかれなかったけれど、
日本の伝統的な着物を楽しむ姿は、見ていて微笑ましかった、
まあちょっと、レースの襟やふわふわの化繊のリボンを乗せた帯はどうかと思うけれど。
 
東茶屋街は、夜にはすっかり人気が引いて、静かだった。

 
 

まったり居心地が良い古民家カフェ『豆月』さん

昼間の東茶屋は混んでいると思ったので、少し離れたところにある
『豆月』さんに行くことにした。
3テーブルしかないから予約したほうがいいと口コミにあったので、
バスに乗る前に電話した。
 

 

落ち着いた地元の住宅街を進むと、綺麗にリノベーションした古民家があった。
玄関に入ると、「TAKADAさんですか?」と声がして、引き戸を開けて出迎えてくださった。
 
「こちらのお席にどうぞ。」
案内されたのは、床の間に面した一等席。
旧暦合わせているのだろう、まだお雛様が飾ってあった。いいなぁ。
もう娘も結婚したし、早々に片付けないで、来年はうちも旧暦まで飾っておこう。

 
小雨の中を歩いて寒かったので、温かなスープがほっとした。
ランチは優しさのこもったお料理だった。
 
でもここに来たらば、豆かんやおしるこ、シフォンケーキをいただかないと。
迷った末に、《四色福豆しるこ》をいただいた。
4種類のお豆が、大きさや柔らかさがそれぞれ違って、美味しかったぁ。
 
優しい店主の女性は、古民家カフェの本を見せてくださったり、
近くのお勧めのお店などを教えてくださった。
話をしていると、神奈川にお詳しいので、尋ねてみたら
大磯から金沢に、古民家を求めて移住されたとか。
 
このカフェのリノベーションも、建築家のご主人が設計されたそうだ。
冬は寒くはないのかと伺ったら、
ペアガラスで断熱もこれでもかというくらいしてあるので、寒くないとか。
実際に、続き部屋は開け放たれていたのに、全然寒くはなかった。
 
「かえって、《ブリ起こし》という冬の雷と雹なんて、楽しんでます♪」と
素敵な古民家での金沢の暮らしをたいそう味わっておられるようだった。
今度来たときには、《豆かん》をいただこう。
 
 


教えていただいた『高木糀商店』『ひがしやま荘』も素敵だった。
味噌のお土産は重かった。。。
そして、『多華味屋』の《ひゃくまん焼き》
いっとき流行った《ゆるキャラ》の中で、これはあり!と思ったはちまんさん。
ありきたりの観光客寄せかと思ったら、とうふレアシーズクリームが
予想以上に美味しかった。
 
 

お大名の奥方のお雛様のお道具

忘れちゃけない、金沢といえば、『兼六園」。
初日には3部咲きくらいだった桜が、3日目には随分と花開いていた。
梅や桃も綺麗だった。(金沢出張は3月の下旬でした)

兼六園は庭も良かったけれど、
『成巽閣』の《蝶の間》に惚れ惚れしてしまった。

壁や天井には金の大きな模様、シャンデリア、そして障子の腰壁板には蝶の絵。
この蝶が障子一枚ごとに数が増えている。
それは、外したときに順番がわかるようにとの工夫だそうだ。
他にも、タンポポや菫など、部屋ごとに描いてある図柄が違っていた。
なんて可愛らしい工夫。写真は撮れなかったので、ネットの写真で漢字がわかるでしょうか?

 
そして、私が訪ねたときは、「前田家伝来 雛人形雛道具特別展」ということで、
奥方様方のお雛様が展示されていた。
まん丸の顔に小さい目、面長、下膨れ…とお顔もさまざま。
中でも素晴らしかったのは、数々のお道具。
お重箱や小さな箱、針道具、お香のお道具、小さな針からお香、2〜3cm高のカットを施したゴブレットなど。なんでも1つ(各お道具1セットなのか、お雛様のお道具一揃いなのか単位がわからない)で職人10年分の賃金が払われたとか。
作らせた方の資産も凄いけれど、作った職人の手仕事が素晴らしかった。
 
 

 

飛び込んで正解だったお蕎麦屋さん『そばのはな』

兼六園から金沢城内を通り抜け、美しく整えられた『玉泉院丸庭園』に見入って、『鼠多門』というちょっと恐ろしい名前のついた門から出て『尾山神社』を通り抜け
どこかでお寿司でもいただこうかと歩いていた。
と、なんとなく気になる店構えのお蕎麦屋さんが。
なんとなくお蕎麦だけではなさそうなので、がらがらっと扉を開けて飛び込んでみた。
 
ガヤガヤと入ってきた常連風のおじ様たち。
間違いなく美味しい店な気がする。
で、季節の料理とお蕎麦のセットを頼む。
せっかくなので、お酒もいただいてみる。
蕎麦湯割りがお勧めの《天照》という蕎麦焼酎。飲めないんだけども。
 
まずは前菜の、《ますの桜蒸し》にノックアウトされた。
桜の香り、桜色の餅米に包まれた鱒。もちもちでいい香り。
ホタルイカの酢味噌和え、アンコウの卵、穴子の蕎麦の実蒸しアカモク入り、
そして、能登の蒸し牡蠣。牡蠣って自ら進んでは食べないのだけれど、
これには私も舌鼓を打った。牡蠣って蒸せば美味しいんだぁ。
 
そして締めの おろし蕎麦。
どの料理も、手をかけた美味しい料理だった。大正解!
そして、蕎麦湯の美味しかったこと。お代わりしてしまった。
 

使われた漆の器があんまり綺麗だったので、お店の方に伝えてみたら
大将が昔集めた骨董ということだった。
一人で調理されていたので、帰る頃に、お蓋付きのお椀のようになった
器を持って、顔を出してきてくださった。
漆に金の模様が細かく描いてある。素敵な器。

 
金沢にはいい骨董もあるのだろうなぁ。
でも、意外と代々続く家々で、使われているのかも。
今度来たときには、骨董周りもしてみよう。
 
 

群青壁

金沢に来たら是非見たいと思っていた贅を尽くした青い《群青壁》。
真っ先に行った《にし茶屋》の『華の宿』さんがお休みだったので
ガッカリしていたら、金沢大の先生に連れて行っていただいた
麩料理の『宮田・鈴庵』のお座敷が、まさにそれだった。

 
 
もうこれを見て満足してしまい、
翌日、成巽閣でも見られたけれど、まぁこんなものかと思った。
建物って、やはり人の気配がないと活き活きさに欠けるのかも。
 
他にも、近江市場とか鈴木大拙の記念館とか、県立美術館広坂別館とか
あちこち歩き回って、ホテルではお風呂に入って寝るだけだった。

最終日の夜には、ホテルの近くの近江市場のお寿司屋さん《鮨 歴々》で
金沢お寿司を堪能して、タクシーを呼んでもらい帰路についた。

歴々さんの握りは、ネタに合った味がついているので、そのまま食べられるのがよかった。ついお醤油をつけ過ぎてしまうので、そのようにされているとか。
卵も、ふわふわのだし巻き卵。炙りののど黒、ウニ、鬼えびまであって、
あら汁もいただいて、本当に堪能できた。
お店の方も感じが良くて、また行きたいと思う。

今回泊まったホテル SOKI KANAZAWAもコンパクトで清潔で、交通の便も良くて
大浴場もあって、お風呂入って寝るだけの一人旅にはお勧めです。


お土産は、駅のアントは混んでいるので、近江市場や名鉄エムザの地下にある『黒門小路』と地元の食料品売り場がお勧め。

今回の旅は、スギ花粉のシーズンだったこともあり
ホテルで眠った翌日は、喉が痛かったので、
《AKKOのこだわりプロポリスキャンディ》が役に立った。
春休みでかなり混んでいたので新幹線やバスの移動の際も、
感染対策で舐めていた。
《妙立寺》の忍者寺ツアーガイドの方も咳をしていたので数粒差し上げたり
地元のおでん屋さんで話が弾んだ『たたみ工房』の旦那の奥様にも一袋差し上げて
コミュニケーションツールになったし、
プロポリスは、疲労予防や回復にも役立つので、旅のお供には最高です!
 https://www.mieux-creation.com/candy/

●そばのはな
夜は地のお料理とお蕎麦が美味しい
 https://hitosara.com/0006134494/

●豆月
お豆が美味しい居心地良い古民家カフェ
 https://www.instagram.com/mamezuki_kanazawa/?hl=ja

●宮田・鈴庵
もちもち麩料理を群青壁のお部屋で楽しめる
 https://www.instagram.com/miyatasuzuan/?hl=ja

●鮨歴々
金沢に美味しいお寿司屋さんは沢山あると思うけど、絶対にまた行くと思う
 https://hitosara.com/0006087412/

●SOKI KANAZAWA
一人旅の心地よい拠点
 https://www.uds-hotels.com/soki/kanazawa/

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