2023.04.14AKKOのお散歩

クローン植物ソメイヨシノと胴吹き桜

なんとなくもの悲しさのあるソメイヨシノ

桜は早咲きの《河津桜》が好きだ。色が濃くて可愛らしい。
元気はつらつ。ソメイヨシノが咲く頃には、可愛い実をつけ始める。

 
桜色の《ソメイヨシノ》はなんとなく儚い物悲しさを感じるな。。。
と思っていたら、ソメイヨシノは全て《クローン》なのだとか。
もともと1本の株から挿木や接木で増えたもので、
日本全土にあるソメイヨシノは同じ遺伝子を持っている。
ちょっと凄い。
 
もともと桜は、《自家不和合性》の植物なので、遺伝子が同じだと交配しない。
ソメイヨシノは、隣の木も同じ遺伝子を持ったクローンなので交配できないことになる。
 
その寿命はだいたい60年あまり。
老木になると光合成の効率が悪くなり、
幹に栄養が行き届かなくなって、支える力が尽きて倒木することがある。

昨年山手を散策して見つけた大木の桜は、倒れてもなお、
胴から芽を出し花を咲かせている。
この可愛い子は《胴吹き》という。

《胴吹き》は栄養不足解消のための、緊急対策。

 《胴吹き》と《ひこばえ》について
   http://jumokui-y.net/tree/

 
小さいのに、どの枝よりも早く咲き、満開が過ぎても咲いて
一生懸命に光合成して栄養を送っているなんて。
 
《胴吹き》ますます好きになるわ。
 
日本全国には、数百万とか一千万本というソメイヨシノがあるという。
これらが全て同じDNAを持っている。
そして、植物は、根やフェロモンなどを使って互いにコミュニケーションしていると言われる。もしかしたら、ソメイヨシノは、美しい花を咲かせて
日本人心やの潜在意識に大きな影響を与えているのかも。。。
 
SF映画みたいに、宇宙から来た細菌で一斉に枯れてしまった、なんてことが起こりませんように。胴吹き桜ちゃん、頑張れ!

 
 

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