2022.05.12AKKOのおすすめ

まるで瞑想のような光る泥団子作り〜私だけの地球『光り魂』

きっかけはなんだったか。
初めて見たのは、代々木公園の「Earth Day」だった。

地球みたいな泥団子が作りたくなった。

どこかでワークショップをやっていないか、ネット上を探しまくった。
コロナ禍で、なかなかなかった。
YouTubeで見た泥団子は、素人が適当に作っているのが多かった。
Google画像では、歪な泥団子も多かった。

神奈川県では三崎の左菊さんという左官屋さんが
泥団子ワークショップをやっていた。

Instagramで泥団子を探したら、
「これが泥団子?」という美しい泥団子が見つかった。
建築家の田村和也さんが作る、もはやアートな泥団子だった。

早速、左菊さんと田村さんに連絡してみた。

   「はじめまして。大人ですが、泥団子に魅せられてしまいました…」

左菊さんは、三浦の夜市でワークショップをやっていたが、
コロナ禍で開催できていないということだった。がっかり…

しかし、田村さんはアトリエに伺えば教えてくださると仰っていただいた。

友達と行く予定だったので、日程調整を進めた。
その間に、ときどき行く坐禅会の藤田一照さんが、
先輩の 加用文男さんが泥団子を広めているということを教えてくださった。

田村さんは、この加用さんの活動を知り、
左官屋の榎本新吉さんと左官技術を使った現在の泥団子を開発されたという。

榎本さんというのは左菊の鈴木一史さんの師匠だった。

泥団子を作りたい!と騒いだら、
泥団子の大家が揃って、みんな繋がっていた。
これは行くしかないでしょ!

一緒に行こうと約束していたのは「国境なき料理団」のヴィーガン料理家本道佳子さんで
人気者で多忙なため、予定がなかなか決まらなかった。

すると田村さんが、
「まずは一人でいらっしゃったら?」
と勧めて下さり、佳子さんにも相談して、まずは代表して行ってみることに。
直近で伺える日を決めた。


1週間後、朝の10時にアトリエに伺った。
アトリエには、左官技法を使った作品で溢れていた。
泥団子、花瓶、模様のついた土壁様の額…
珍しくてキョロキョロしてしまう。

手に持たせていただいた泥団子は、思ったよりもずっしり重かった。


まずは土のことを教わった。
田村さんが何年もかかって集めた外国や日本国中の土が、
小さなガラス瓶に詰まった素敵なコレクションになっていた。



白、灰色、ベージュ、ピンク、薄茶色…
土の色は意外と薄かった。



田村さんと榎本さんが開発した泥団子の原料も見せていただいた。

机の上には予め乾燥させた泥団子、
バケツに入った水、タオル、ガラス瓶、金属パイプが用意されていた。

まずは、泥団子を綺麗な球体にするところから始まった。

「やってごらん」 へ?どうやって?

YouTubeで見たように、金属パイプで泥団子をクルクル擦ってみる。
割れやしないかとそーっとやってみたが、
思ったよりも強く擦るように教わる。

この作業が最終的な出来を左右する。
クルクルクルクル、ひたすらクルクルクルクル。

まるで瞑想状態。


球体に円形の金属パイプの筒を当てて、
何処も隙間ない状態になれば綺麗な球体になる。
できあがった真丸泥団子は無骨な美しさだった。

次は、ガラス瓶で球体に磨きをかける。
クルクルクルクル。だんだんとツルツルに光ってくる。
表面全体が滑らかになるまで磨き続ける。

後からわかったが、この過程で均一になれば、完璧にピカピカの泥団子ができあがる。
リベンジしたくなるところだ。



ここで一旦ランチタイム

そもそも田村さんは、泥団子が作りたかったわけではないそうだ。
もとは、シックハウスに対する対策として化学物質を使わない対策として。
そして、CO2で地球環境を損なわない非燃焼の素材として、
昔ながらの左官を追求されたという。

田村さんのアトリエもご自宅も、壁も天井も漆喰でできていた。
綺麗な色の漆喰もあった。
化学物質(主に壁紙の接着剤)を使っていないせいか空気感が心地よかった。


後半は色付けだ。
土や色粉を薄く塗ってはガラス瓶で磨く。
乾くと色が薄くなるので、何度も重ねては磨くを繰り返す。

私は《自分の地球》を作りたかったので、青や緑を重ねていった。
途中で、大好きなピンクもちょっと入れてみた。



ときおり布でも磨いて、またガラス瓶で擦る。
光が美しく映り込む。
丸い電気の灯りがクッキリ丸く映ればOK。

前段階での泥団子磨きが足りず、凹凸があると
凹部分がいつまでも磨かれずにボンヤリと残ってしまう。

できあがったら泥団子は、地球というより、銀河のようだった。
ギュッと硬くてツルツルピカピカで、
ラピズラズリのようだ。
でも土なので石のような冷たさがない。

田村式泥団子は、1mくらいから落としても割れない強靭さがある。
割れないと言われても、落とす気にはなれない。

大切に包んで持ち帰った。
泥団子を作る気満々で、荒崎の海岸で探した石と貝の台座に乗せてみた。
(その時の様子はこちら
どちらもぴったり収まったけれど、石の方が存在感があって似合っていた。


写真家の東玄太さんの作品と一緒に写真を撮ってみた。


まるで宇宙!

この写真は、HPにも使わせてもらったが、
銀河のように見えるのは、実は水溜まりだ。

銀河に浮かぶ惑星。
実は、水溜まりに泥団子!
何で素敵。

土壁の技法を使ったら、さらに面白い作品ができるかもしれない。

自分だけの《光り魂》
自分の地球🌏
自分の宇宙

自分の内側に向き合う時間。

楽しくて 綺麗で いい時間よ〜

泥団子のレクチャーをしていただきながら、制作過程を写真に撮って
fecebookにまとめてくださいました。(ここをクリック👉

◆田村和也
atelier Terra
http://soilart.minibird.jp/index.html

泥団子ワークショップ
http://soilart.minibird.jp/atelier_terra.html

故 榎本新吉さんについて
http://soilart.minibird.jp/about_enomoto.html

◆三浦の左官屋さん「左菊」
https://www.sakiku.com/

◆加用文男
「光る泥だんご 」


◇ 写真家 東玄太
https://gentahigashi.com/profile/

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