2023.09.28AKKOのおすすめ

栗瞑想〜渋皮煮を作る

黙々と栗の鬼皮を剥く

無農薬の栗が手に入ったので、黙々と《栗瞑想》
《渋皮煮》を作るために、ひたすら鬼皮を剥く。
渋皮を傷つけないように、そーっと。
 
“剥く”というよりは、“剥がす“に近い。
鬼皮に、小さな切れ目を入れて、少しずつ剥がす。
いい塩梅の箇所に刃が入ると、あとは鬼皮の端を狙って剥がしていく。
 
雑念が浮かぶと、刃が入り過ぎて
すぐに渋皮に傷がついてしまう。
 

 
 

失敗しても大丈夫

栗の渋皮は少しでも傷つけたら、煮崩れるのでダメ!と
よく書いてあるけれど、少しくらいは大丈夫だ。
 
それに、《栗の素揚げ》というのを知って作ってから
とても美味しかったので、
傷ついたのは素揚げ用にしてしまう。
傷がついていると挙げた時に渋皮が剥がれやすいのだけど、
美味しいから気にしない。
 

 
企業的工場生産の場合は、
酸とかアルカリとかの結構強烈な薬品を使って、
渋皮を剥離するらしい😱
高温の油で渋皮を剥離する方法もあるのだとか。
薬品よりはマシのような気はするけれど、どうなんだろう。
風味とかなくなるんじゃ??
 
私は、栗を煮るのに《重曹》も使わない。
確実に、栗の味が落ちるから。
 
ひたすら、何度も茹でこぼして
甜菜糖を3回くらいに分けて、煮ては冷ましてを
2日に渡って繰り返す。
 


 

栗ご飯は、あんまり好きでないし、
焼き栗も、和栗は食べずらいし。
ひたすら『渋皮煮』に没頭する。
 
できあがった渋皮煮は、大切に瓶詰めにして
おもてなしのお茶請けにしたり、お正月に活躍する。
我が家では、栗きんとんや甘露煮ではなく渋皮煮だ。
 

 
食べ終わったら、ポリフェノールたっぷりの煮汁はゼリーにする。
渋皮煮の実もちょっと入れて、
娘が帰ってきたときに、最高のデザートになる。
 

 
 

大活躍の《かわとり包丁》


 
栗むきが面倒がらずにできるのも、母が遺した逸品があるから。
石川県白山市にある、その昔は『鶴来(つるぎ)町』と呼ばれた町で
手作りされていた《かわとり包丁》だ。
 
この《かわとり》を使えば、栗むきはホント簡単だ。
果物の皮も剥きやすいので、娘にも買ってあげようと、
数年前に薄れた焼印を頼りにググって、『浅野金物店』さんにたどり着いた。
HPもなく電話したところ、
今はもう職人さんがいなくなって作っていないと。
在庫もあったのだけれど、TVで放映されて、なくなってしまったそうだ。
 *こちらのブログに載っているのが浅野さんのかわとり包丁
 
母の形見だと話すと、「研いであげるから送って」と、
《プロポリスキャンディ》と一緒に送ったら、切れ味抜群になって返ってきた。
 
あんまり使いやすいので、ヤフオクなども探したけれど、すでに売り切れ。
似たようなのを見つけて、娘・妹・私の予備と3丁送ってもらったけれど、
《手の馴染み感》とか、刃の形や大きさが微妙に違ってて
浅野さんの方が俄然使いやすかった。
 
無農薬の栗が手に入って、この《かわとり包丁》が現役なうちは、
せっせと栗を剥いて渋川煮を作り続けることだろう🌰
 

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